1963年吉展ちゃん誘拐殺人事件が起き、1965年小原保が逮捕された。母親の小原トヨは、保が犯人だというニュースを聞いて手記を出した。
“村越様許してください。私が保を産んだ母親でごぜいます。ニュースを聞いて吉展ちゃんのお母さんやお父さんにお詫びにゆこうと思ったけれど、あまりの非道に足がすくんでだめです。ただただ針のむしろに座っている気持ちです。保よ、だいそれた罪を犯してくれたな。わしは吉展ちゃんのお母さんが可愛がったように、お前を可愛がってきたつもりだ。保よ、お前は地獄へ行け!わしも一緒に行ってやるから。”
そして、死刑判決が出たときには・・・・“保、死ぬのは怖くないよ。母ちゃんが先に行って待っていてやるからね”と、言って、死刑執行前に母は自殺をした。
息子の犯した罪を、まるで自分の罪のように引き受けて、出来れば息子の身代わりに自分が罰を受けたい。それが叶わぬなら息子と一緒に刑罰を受けたいと。その言葉に、母親の深い愛を感じます。母親と子の関係は、何があってもいつまでも、愛しい親子なのです。さて、皆さんははどのように感じますか?
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