2021年2月8日月曜日

なかにし礼:「がんに生きる」⑤

天気:晴れ

家族の心境は何度も読んでも判らない〜礼さんの著書だから当然だ。一回目は柏市の病院で通院の治療だったが、がんの宣告時には少なからずのショックはあったはず〜当時は2人の子供もそれぞれが結婚をして力にはなってくれたはずだ。しかし、2回目の治療時(15年3月)は、大手術と抗がん剤治療で苦しむ夫(生と死をさまよう10ヶ月)は、家族全員がさまよっていた。どうしてよいのか分からず、お寺さんに葬式の相談をしたり、ぼーとしていて車にひかれそうになったり、うつ状態で「精神腫瘍科」で薬をもらったり、兎に角、手も足も地につかない。病院から帰っても女性一人で暮らす虚しさ、寂しさは計り知れない。友達が心配して電話をくれても、ほっといて!と言いたい気持ちも理解できる。そんな時期(15年11月)に長男の奥さん(女優)が心不全で急逝・・・。相当な葛藤があるのに、著書の中ではあまり触れられていないのは、夫には見せられないという 妻:ゆりさんの意地と覚悟を感じる。が、がんの治療は長い時間が必要で、その間の痛みや苦しみを理解してくれる家族がいるということが、どれだけ励みになることやら。私の場合も、コロラ禍で入院中に面会ができなく孤立生活の妻を救ったのは、3人の子供たちがラインで情報を共有し、毎日励ましてくれたお陰だ。

 

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