天気:晴れ
父が亡くなって、まる13年が経過した。父としての父の思い出は沢山あるが、男としての父はあまり良く知らない。思想も混乱し、社会的にも不安定な時代の大正6年に生まれ、青春時代は第二次世界大戦につき進み、そして敗戦、戦後のどさくさと復興、平和の日本と、精神的にも、物質的にも、まさに波乱万丈の人生であったと思われる。聞かないかぎり解からない、生まれてから戦後までの父の事を知られていない。
父の青春は軍人であった。他の人もそうであったように父も同様、戦争の事を話そうとしなかった。ただ一言、「馬鹿な戦争をした」と言うのを聞いた事がある。
何故、彼は戦争体験の履歴を葬ったのか?
13年を経過したことと、冷静に彼を理解出来る今となり、ひも解く事にした。
軍人時代に使っていたかばんがある。その中には大事なものと思われる、結婚前の母からのラブレターと「軍隊手帖」(写真)であった。その手帖には入隊(昭和13年)からの履歴が綴られている。
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